超音波ホッチキス"はるる" AUH30 『チップ M』の実力

　スズキ新型超音波ホッチキス"はるる" AUH30本体の発売から半年遅れで発売されたチップ（アンビル）Mをご存知でしょうか?

この「チップ M」標準チップ（チップ E）以上の実力がありながら標準チップになれなかった理由を知る方は少ないと思います。

左図が「チップM」のイメージです。

チップ先端は、0.8mm × 6mm のスクエアとなっており、溶着時には 「 ━ 」←こんな溶着痕が残ります。

0.01mm ～ 2.0mmまでの熱可塑性樹脂に対応し、瞬間的により深くまで溶着できる優れものなのですが、標準チップの座を射止められなかったのは下記の理由によります。

理由 ： 挙動がピーキーな為、取扱いに慣れが必要。（簡単に言えばやんちゃ坊主）

例えば薄い素材の溶着などでは握った瞬間に溶着されてしまい、離すのが遅れ穴が空いてしまうなど、取扱い初心者にはなかなか実力を発揮させることができません。

 

 

しかし、慣れた方にお使いいただくとやんちゃ坊主が本領を発揮します。

フードパック蓋の溶着は朝飯前、溶着痕も小さいので剥がしたい時に剥がし易いのも特徴です。

 

OPPフィルムの場合、0.03mmを32枚に折り畳み、こんな形で溶着します。（分かり易いように反転しています）

発振時間は約0.5秒なのですが、畳んだフィルムの反力が強いので約3秒コールド時間を設けました。

結果はこんな感じです。　綺麗な四角い痕が付き完全に溶着されています。

 

次にマスク用の太めの耳紐を縦に溶着してみます。

耳紐を重ねてホッチキスで挟みます。

約0.3秒の溶着で充分な強度が得られました。

 

続いてポリエステル製 撮影用背景布の端にオーバーロック縫い処理をした個所　厚みは概ね1.5mm程度でしょうか

発振時間は約0.5秒です。　チップ Mは素材との接触面積が小さい為、溶着痕が目立ちません。

   ↓  溶着前の状態です。                                  ↓  溶着後をホーン（上）側より見た画像です。

　　↓  溶着後をチップ（下）側から見た画像です。　↓ 横をまくってみました。しっかり溶着されています。

 

一例ですが「チップ M」の実力を感じていただけたでしょうか?

□■□----------------------------

〇 超音波ホッチキス"はるる" AUH30用オプション

　・型式：M0000  呼び：チップ M　   希望小売価格：3,000円（消費税、運賃別）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　----------------------□■□

〇 超音波ホッチキス"はるる" AUH30のページはこちらから

※ 超音波ホッチキスをお使いの際は、事前に製品添付の取扱説明書を必ずお読みいただき内容を十分ご理解の上ご使用下さい。

※ 上記掲載データは当社のテストデータを掲載したものであり、製品性能を保証するものではありません。

※ ご購入検討の際は事前に使用素材で溶着テストを行ない、溶着強度や溶着個所の仕上がり等をご確認下さい。

超音波製品についてのお問い合わせは、スズキマリン産業機器課直通ダイヤル 053-440-2306 又はお問合せフォームよりお気軽に