スズキ超音波ホッチキス「はるる」AUH30を使用した時の溶着痕を比較してみました。
対象素材 | OPP(二軸延伸ポリプロピレン 厚み 0.03mm) |
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使用機器 | 超音波ホッチキス【はるる AUH30】 |
スズキ超音波ホッチキス「はるる」AUH30は、チップ(アンビル)をオプションチップに取り換える事で5種類の溶着痕を残せますが
全ての溶着痕をじっくりご覧になった方は少ないと思いますので、今回全てお見せしたいと思います。
溶着する素材には、1枚の厚さが0.03mmのOPPフィルムを用意しました。
□ 素材 ( OPPフィルム , 厚さ 0.03mm/枚 , 幅 25mm )
□ 溶着方法 OPPフィルムを数回折りたたみ厚さを変えてテスト
□ 発振時間は約0.2秒 ~ 2秒 (素材の厚みにより変更)
◇ チップ E 標準チップ(購入時に付属しているチップ)
・ 標準チップだけあって幅広い厚みを発振時間を変える事でカバーします。 素材により0.01mm~2mmまで可能
◇ チップ X 標準チップより溶着面積を広くしたい場合に使用します。
・ チップ X は、0.06mmでは点でしか溶着出来ません、0.1mm以上の厚みで効果がでます。
◇ チップ M チップ先端の面積を抑え、瞬間的に深く溶着させることが可能です。
・ 0.06mmの場合は発振時チップ先端が走る傾向がありますので注意を要します。 32枚 0.96mmなら約1秒です。
◇ チップ RO ローレットタイプのローラーチップです。 横方向に連続(ライン)溶着が可能です。
・ ピンポイントでの溶着も可能です。厚みが増すほど横への送り速度を落とす必要があります。
◇ チップ GE ギアタイプのチップです。 溶着痕は連続して縦線が入ります。
・ チップ GE は素材を選びがちです。 今回0.06mmの素材では滑ってしまいました。
〇 いかがでしたでしょうか? 純正・オプションチップの溶着痕をご覧いただきました。 基本的にホッチキスを含め超音波溶着機は
熱可塑性樹脂(過熱により柔らかくなる樹脂)を対象とした工具ですが、素材の種類によって溶着のし易さや強さが変わります。
特にローラー型のチップは素材の材質、表面の艶・厚み・硬さなどによって大きく変化しますのでご注意願います。
◇ 超音波ホッチキス ご使用にあたって
・ 製品を安全にご使用いただく為に、ご使用前に製品付属の取扱説明書を必ずお読みください。
・ 上記記載のデータはスズキマリン社内でのテスト結果であり、性能を保証するものではありません。
・ 素材の材質によって溶着データは変化しますので、ご使用にあたってはご利用の環境に於いてテストの上お使いください。
◇ お問合せは株式会社スズキマリン産業機器課(TEL 053-440-2306)または、こちらのフォームより
◇ デモ機のご依頼、素材を送付いただいての溶着テスト依頼は下記ボタンから指定フォームへお進みください。
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