働く人の安全を守るため「超音波カッター」を使おう
対象素材 | 樹 脂 |
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使用機器 | 超音波カッター【SUW-30CD】 |
一般的なカッターナイフ(事務用カッター)は手軽に使えるナイフとして世の中に当たり前のように存在する。
元々カッターナイフは紙を切るものであったが、いまや布はもちろん、合板や樹脂、石膏ボードを切断するのにも使われている。
ただ、刃物である以上、取扱いを誤ると怪我に繋がる場合もある。
職場で使用する場合、会社は常にリスクアセスメントを考慮しリスク回避の施策を取る義務がある。
カッターナイフを使用してのヒヤリ・ハット事例
厚生労働省の「職場のあんぜんサイト」というホームページ内「ヒヤリ・ハット事例」にこんな例が載っている。
カッターナイフで足を切りそうになった。
[業種] 商業
[作業の種類] 商品販売
[ヒヤリ・ハットの状況]
午前8時30分頃、地下食品売場で、商品陳列に使用する段ボール下敷きをカッターナイフで切断作成中、勢い余って右大腿部を切りそうになった。
⇒ 出典:職場の安全サイト(厚生労働省)
- ヒヤリ・ハット事例 – https://anzeninfo.mhlw.go.jp/hiyari/hiy_0009.html
上記の「勢い余って」が足を切りそうになった原因である。
樹脂などで厚みのある場合や硬い場合など切り難い材料の切断にカッターナイフを使用すると「力を入れないと切れない場合」が
どうしても存在する。 「力を入れないと切れない時」= 「切創事故に繋がり易い時」である。
そこで登場するのが「超音波カッター」だ。
超音波カッターは超音波の振動を利用して、刃先を毎秒40,000回程度
振動させ一般的なカッターナイフで切り難い材料を比較にならないほど
軽く簡単にカットすることが可能な工具。
「軽くカットが可能」⇒ 「切創事故に繋がり難い」ということになる。
⇒ 画像は超音波カッター SUW30CD
個人であれば自己責任で済まされるかもしれないが、職場ではリスクアセスメントを考える必要が在る。
ある自動車メーカー販社は、樹脂部分の切断に「超音波カッターを使用すること」とマニュアルに記載されているようだ。
皆様の職場安全の一助になれば幸いだ。
超音波カッターも耐切創対策が重要
耐切創対策は前述の「力を入れなくても切れる」道具を使う事以外に、切る方向に身体を置かない事も大事であるが、
超音波カッターも良く切れる刃物である以上、危険余地の意味からも耐切創用防具は最も重要であり、下記の耐切創用防具の
装着をお勧めする。
1. 耐切創用手袋(グローブ) (耐切創レベル4以上を推奨) ⇒ 耐切創手袋メーカーサイトへ
2. 耐切創用エプロン
3. 保護メガネ(ゴーグル)
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<ご注意>
・ 超音波カッター使用時の軽さ・切れ味は、素材・作業環境により異なります。
・ 超音波カッターでも取扱い方法により切創事故に繋がる場合がある為、安全に充分ご注意の上ご使用下さい。
・ 超音波カッター使用時は、製品付属の取扱説明書を良くお読みいただいた上でご使用下さい。
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