スズキ超音波カッター SUW30シリーズ ハンドピースについて
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超音波カッター【SUW-30CD】 超音波カッター【SUW-30CT】 超音波カッター【SUW-30CTL】 |
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スズキ超音波カッターSUW30シリーズのラインナップは用途に合わせ4種類から構成されていますが、発振器(AMP)は共通です。
違うところは、ハンドピースと呼ばれる手持部分と発振用スイッチ、そして価格です。
今回はそのハンドピースの違いを詳しくご紹介させていただきます。
Q . ハンドピースの違いによって何が変わるの?
A . ハンドピースの違いによって変わることを以下にご紹介します。
① 用途が変わる
② 姿勢が変わる
③ 振幅が変わる
④ 切れ味が変わる
⑤ 発振方法が変わる
⑥ 使用するチップが変わる
以上です。 それでは上記の違いを元にハンドピースを紹介していきます。
1. SUW30CD用ハンドーピース
本体の白い部分はポリアセタール(POM)と呼ばれる樹脂でできており、グレー部分は手元スイッチを覆うゴム製です。
この本体の中に振動子がマウントされており、その振動がホーンで増幅されて先端の刃が振動します。
【特徴】手元スイッチの為、ハンドピースの握り方によって様々な体制でカットが可能です。冒頭の画像のように人差し指で
発振スイッチを押すことも出来ますし、上の画像のように素材をゲートカットしたい時や、力を入れたい時に親指でも
押すことが可能です。 自動車下回りのチューブ類やラジエターホースなどのカットなど仰向けでの作業もこなせます。
刃先での振幅巾は約20μ、厚さ0.4mmの替刃など5種類の替刃を使用可能で切れ味も抜群です。
このハンドピースが付属する本体型式は、SUW30CD(SUW-30CD)となり、フットスイッチはオプションとなります。
2. SUW30CMH用ハンドピース
本体はアルミ合金の円筒形で専用機やロボット搭載を意識しΦ26のストレート形状です。発振器(AMP)から伸びるケーブルとはコネクタを介して繋がります。 下の写真はスカラー型ロボット搭載(例)です。
【特徴】刃先での振幅巾や使用可能な替刃、切れ味は前述のCD用と同じながら、CMH用ハンドピースはエア冷却用のスピコンが
標準で搭載されており、工場エアをハンドピース内に取り入れて振動子を冷却することによって連続稼働が可能です。
またハンドピース本体にはノックピンが立っており機械搭載時に役立ちます。発振はY端子をリレー等で短絡させ
発振します。(上記画像内の取付け治具はオプション品ではありません。個々に製作願います。)
付属するケーブル長は、この機種のみ2mとなります。ケーブルとハンドピースはコネクタによって接続されていますので
機械搭載したままのハンドピースユニット交換にも便利です。
このハンドピースが付属する本体型式は、SUW30CMHです。
3. SUW30CT用ハンドピース
本体の材質は、ポリアセタール(POM)軽量細身の形状で使いやすい形です。 発振は足踏み(フットスイッチ)で行う為、主に椅子に座ってデザインカッターのように両手をフルに使用した作業が可能です。
【特徴】作業性の良い形状は薄物の机上でのカットを中心として細かな作業に適します。そしてなんといっても大きなメリットは
1種類のみの替刃ながら市販のデザインカッター用替刃が使える為、ランニングコストが安い事です。(本体価格も最安)
純正替刃の小売価格で比較しても、CD用の替刃が370円/枚に比べCT用は50円/枚と2割以下です。
刃厚は0.38mmと最薄、振幅巾は約12μですが、薄く鋭利な刃先と相まって小さな円も楽に切れます。
ただ、刃長が7mmなので厚い素材には向きません。
このハンドピースが付属する本体型式は、SUW30CTです。
4. SUW30CTL用ハンドピース
本体はCTと同じくボリアセタール(POM)軽量細身の形状はフットスイッチで起動します。
【特徴】一見するとCT用ハンドピースと見間違えてしまいますが、替刃をネジ2本で留めているのがCTL用です。
CTL用ハンドピースは長い替刃(ロング刃)が使用できるのが最大の特徴でラインナップ中 最長の替刃(全長27mm
有効刃長22mm)が使用可能です。振幅巾は約10μとCD・CTには及びませんが、折れやすいロング刃をフルに使いまわせ
るよう刃厚0.6mmを採用しました。通常の直線カット用の替刃2種類に加え、刃巾5.5mmのギロチン型が使用可能です。
このハンドピースが付属する本体型式は、SUW30CTLです。
〇 標準のハンドピースは以上ですが、実はスズキ超音波カッターはオプションの溶着用ハンドピースを購入装着することで簡易的な溶着にも使用可能です。以下にオプションハンドピースを記載します。
5. オプションハンドピース
1. リペアハンドヒース(専用ホーン・リペアクロス付き)
【特徴】カッターのCDタイプの本体にマイナスドライバータイプの長いホーンを半田ゴテのように押し当てて溶着します。
半田付けと違うのは半田付けには半田を溶かして使いますが、溶着は素材そのものを溶かして貼り合わせます。
主に自動車バンパーなど熱可塑性樹脂の補修時に裏側など目立たない箇所にリペアクロス(ケブラー繊維)と一緒に
使用しますが工業用でも発泡スチロール(EPS)にハイインパクトポリスチレン(HIPS)の貼合せ等に利用されています。
注)現行製品に取付くケーブルは上記画像のカールケーブルではなくストレートケーブルとなります。
2. M型ホーン(ハンドピース)
【特徴】リペアハンドピースと同様にマイナスドライバー型の溶着用ホーンです。リペアハンドピースよりはホーンの長さは
短くなっています。 超音波カッターの発振器(AMP)に取付け、主に部分的な溶着に使用します。
3. SR型ホーン(ハンドピース)
【特徴】M型ホーン同様ですが、ホーン先端が細くなったニードルタイプの溶着用ホーンです。樹脂のコーナーなど狭い場所の
簡易溶着に適します。
〇 スズキ超音波カッター用ハンドピースは、ハンドピース単体でも販売しております。
ご発注時は「スズキ超音波カッターSUW30-〇〇〇用ハンドピース単体」とご依頼下さい。
〇 スズキ超音波カッターSUW30シリーズ及びオプションハンドピースは常時デモ機を用意しております。
下記「デモ機貸出し申込みページ」より申込みください。(返却時の送料以外無料です。)
スズキ超音波カッターのお問い合わせはスズキマリン産業機器課 053-440-2306 まで お問合せフォームはこちらから
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