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スズキ超音波製品ご利用事例

超音波溶着機

超音波溶着機のかなめ「ホーン」にこだわってみました。

超音波溶着機のかなめ「ホーン」にこだわってみました。
対象素材 熱可塑性樹脂 不織布 エラストマー等
使用機器 超音波溶着機【SUW300】
小型超音波溶着機【AUH30CW】

超音波を使用した溶着機には必ず「ホーン」と呼ばれる物が取り付けられています。「ホーン」とは超音波振動子から出力された

微細な振動を増幅して取り出す部分で、大きさや重量は発振器の出力や溶着する素材などによって数センチ・数グラムから数キロ

まで様々なのですが、溶着機メーカーにとってノウハウや実力が試される重要な部分であることに違いはありません。

 1. スズキ超音波溶着機シリーズ

スズキの超音波溶着機(Ultrasonic Welder)は大きく分けて下記の3つに分類されます。

info_welder.jpg

 ・ 用途の多いハンディー溶着の標準機ともいえる最大出力150W・300Wの溶着機 ⇒ SUW150/SUW300

 ・ 2020年新発売した手のひらサイズの小型溶着機は精密部品・不織布・エラストマーの溶着に ⇒ AUH30CW

 ・ 1995年初号機の発売から数えて三代目となる信頼の超音波ホッチキス ⇒ AUH30

 2. スズキ超音波溶着機の「ホーン」について

では、各機種の「ホーン」はどこに取付く(取付いている)のでしょうか?

welder_horn1.jpg赤い〇印がホーンと呼ばれる部分となります。

SUW150/300用のホーンは全て「別売」となり、お客様のご要望に合わせて

当社営業及びホーン設計担当がチームとなり提案し、お客様の承認をいただいて

製作します。

AUH30CWには「標準ホーン」と呼ばれる軸径Φ7.5×先端径Φ3.8にΦ3の凹を付けた

ホーンが標準装備されており、直接溶着はもちろん、カシメ溶着やラインストーンの

溶着などが手軽に行えるようになっています。 もちろん仕様の違いによる特殊ホーン

の製作も受け賜っております。


超音波ホッチキスAUH30のホーンは唯一円錐型をした振動子一体型の固定式です。 

ホッチキス独自の「手で握る」という動作を効率的に行う為、最小の形状となるよう

設計されています。 溶着痕はホーンと反対側のチップ(アンビル)をオプション品に

付け替えることで変更可能です。(特殊チップとなることもあります。)

 

 3. 特殊ホーンにはどんな形状があるのですか?

 ・ 超音波溶着機 SUW150/300用の特殊ホーンの一例をご覧にいれましょう。

     SUW150_300_horn_600.jpg

  ホーンの形状により素材に対する当たり方が異なると共に素材に残る「溶着痕」が変わります。

  円筒形素材端面に蓋を溶着する場合などに使用する「伝達溶着」では蓋表面に痕を残さずに端面のみを溶着させる事も可能です。

     horn_etc_600.jpg

  これまでお客様の要望に基づいて設計してきた数多いホーンの内、今回は数種類のみ掲載致します。

     tkhn_600_250.jpg

     mkhn_600_250jpg.jpg

  下画像左の円筒形ホーンはリベットのように樹脂のボスを「カシメ」て別素材等を留める場合に使用します。

     hn_600_250.jpg

・ 続いて AUH30CW用のホーンです。

  ハンドピースに取付けられた標準ホーンはこちら(先端部分)です。(軸径Φ7.5×先端径Φ3.8×ホーン長さ(41L))

  予め比較的需要が多い用途に使用可能な形状に作られています。(デモ機もご依頼が無ければこちらの標準ホーンが取付済みです。)

     CW_st_horn.jpg 

  標準ホーンではお客様の仕様に合わない場合は、下記のような特殊ホーンも提案致します。

     ht_horn_600.jpg

  拡大しましたが軸径Φ7.5で様々な形状を作製致します。(制約により作製できない場合もございます。)

     AUH30CW_horn_600.jpg 

・ さらに超音波ホッチキスAUH30用特殊ホーン (参考)

  こちらは分包紙専用の特殊ホーンですが販売はしておらず参考画像です。

     bu_hn.jpg

 

 4. 特殊ホーンを依頼するときに伝える事は何ですか?

  特殊ホーンの製作を依頼する際は、必要事項をお聞きしますが、例としてこんなことをお聞きします。

  (1)どんな加工をしたいのか? (直接溶着・伝達溶着・カシメ・穴あけ・カットなど)

  (2)素材の種類は何ですか?   (PS、ABS、PP、PE、PETなど)

  (3)素材はどんな形ですか?  (加工図・CADデータ・写真、どこをどのようにしたいかを記載したメモ、サンプル)

     ・カシメ加工の例です。 (黒い部分=ボスのある素材、グレー部=別素材、ボス部をカシメ、グレーの素材を留める)

            カシメ前のボス径と突出する高さ 及び カシメ後の仕上がり寸法(径と高さ)をお聞きします。

            (当社にて計算を行いますが諸条件によりご希望通りにならない場合もございます。)

            kasime.jpg

  (4)どの様な方法で溶着を予定しますか?(ハンディ、機械搭載等) 

 5. ホーン作成までの手順は?

  特殊ホーン製作の前に、比較的ご要望に近いデモ用ホーンを使用し溶着状態等の確認テストを行なう事をお勧めします。

  デモ用ホーンである程度okであれば以下の順で特殊ホーンの製作に進むのが良いかと思います。

  (1) 前項の質問を再度お聴きし、最適なホーンの概要を提案します。

  (2) 一点一様に仮図面を引きます。

  (3) 詳細打ち合わせを行います。(訪問させていただく場合もありますが、ほとんどメール等のやり取りで済みます。)

  (4) 社内にてシュミレーションを行います。

  (5) 承認図、見積もりを提出致します。

  (6) お客様からのご発注及び承認印を待って製作致します。(納期は概ね2~3週間です。)

     (必ずしも上記の通りにならない場合もあります。)

 6. その他

  (1)できる限りご要望に沿えるよう努力致しますが、様々な制約によりご希望に応じられない場合もございます。

  (2)ホーン形状により発生するリスクもあり得ますので打合せ時に担当者にお聞きください。

  (3)特殊ホーンの製作にかかる費用は別料金であり、本体価格に含まれておりません。

  (4)有料にて特殊ホーンを製作後、デモ機を活用して再テストいただく事も可能です。

 

<注意事項>

   ・ 上記に掲載の画像は当社設計チームにより製作した実物を撮影したものですが、参考画像です。

   ・ ご使用の際は、各製品本体に付属する取扱説明書をよくお読み下さい。

   ・ ホーンの交換は取扱説明書に記載の「規定トルク」で締めて下さい。緩み、締め込み過ぎでは性能を発揮できません。

   ・ 機種によってはお客様によるホーン交換が不可のものがあります。

 

※ スズキ超音波溶着機シリーズのお問い合わせは、専用ダイアル 053-440-2306 (株式会社スズキマリン 産業機器課)

  又は問合せフォームをご利用ください。 ⇒ https://www.suzuki-ultrasonic.com/contact/

 

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